「夜空への手紙」
アルバム『LOVE』に入っている相葉くんのソロ曲「夜空への手紙」
この曲を初めて聴いたのが去年の夏頃
引っ越しのために行き来していた新幹線の中で
誰のための曲なのか私にはわからないけど誰かを偲んで想う曲
とても身近な方だというのは歌詞からなんとなくわかるのであえてしらべずに
大好きな父が一昨年秋に急逝
会社経営の役を退き、母と旅行に出かけては今まで出来なかったのんびりした暮らしを側から見ていて私も幸せでした
本当に仲が良かったからこういう時間がずっと続くと良いなと思っていたんですが
なぜそんなに急ぐんだろう…
急に御飯が食べれなくなって父が入院
2週間前なんて車の運転もしたり食事にも行ったりゴルフをしたり自宅で普通に生活していたのに
信頼できる主治医に任せていたのに
亡くなる3日前に病室から私に電話をしてきて間違い電話だと笑ったけど何か引っかかるものがあってすぐに病院へ行きました
「大丈夫」っていうけどたまに窓から遠くを見る目に力がなくて最悪なことをふと思ったり
当時海外勤務の旦那さんに電話をしたら出張を前倒しして急遽帰国すると言ってくれて助けられました
母には言ったらまた泣くだろうと思ったし、そんなに近いことだとは思いたくなかったから言えなかったな
たまたま仕事で帰国したので顔を見に来ましたっていう彼にずっと握手をしていた父
鋭い人だから気がついていたと思います
その日、母の代わりに病室に泊まった夜、私と少しだけ話をしながら眠った父はそのまま還らぬ人となりました
母が「私には何も言わないでいっちゃうのね」って静かに言った言葉が今でも忘れられません
私が母と代わらなければ母は父の最後の言葉を聞くことが出来たのかもって思うと辛かった
豪快な父らしいといえばらしいけど、まさかこんなに早くその時がくるなんて医者も誰も予期出来ず突然すぎたんです
父が急にいなくなって悲しいのに上手く泣けなくて上手く涙が出なくて、涙は出るのに泣いた感覚がなくて、同時に母のことを思うと違う涙が出たり
それからずっとどこか処理しきれない言い表せない気持ちを自分の中で抱えていたと思います
昨年の夏に新幹線の中で「夜空への手紙」を聴いた時、ストレートに自分の心に入ってくる歌詞と曲調と歌声に涙が止まりませんでした
自宅に着いて何回も聴き何回も泣いて自分の感情と涙が真っ直ぐ繋がった気がしました
歌詞のワードひとつひとつが胸に刺さって情景を思い出したり相葉くんの歌声が切なくもあり優しくもあり、曲に救われるってあるんだなぁと思いました
ーたくさんの愛を、優しさを、ありがとうー
この歌詞の深さを思い知る
あの時、何も言葉が出て来なかったから
私も最期の温もりを忘れません