『僕とシッポと神楽坂』第4話
切ない回だったなあ。
だって誰が悪いっていうのがないから見る側はネットにくだらないことを書き込んだ息子にあたるしかなかったもん。いや、本当にダメな行為ですから!
でも息子も自ら行動を打ち明け謝罪してたからまだ救われたけど毀損は謝って許される事ではないのでね。
いくつものそれぞれの苦悩の回でした。
次回から病院が徐々に元通りになっていくか、すっきり元の病院になるか。脚本と演出に期待しています。
グリちゃんの飼い主さんは過去の経験から手術を希望するのですがコオ先生の獣医としての信念がわかる内容でした。
いくつも病院を回り成功の可能性が低いため手術が出来ないと診断されるグリちゃんと飼い主。これは危機管理の上で病院としては当然かと。なので田代先生はごく普通で有能な獣医さんなんですよね。
こういうとんでもセンスですけど(笑)
いわば田代先生は理想の上司像です。
その点コオ先生は1%の確率があるなら助けてあげたいと思う獣医さん。若くて情熱がある。
在宅ケアをはじめたならそれをすすめても良かったのにと思うけど飼い主さんの意思も強かったのがうかがえます。
コオ先生のママが「達也はボーっとしてるけどいい加減な子じゃない」って言ってたし。
コオ先生は対ペットと対飼い主でそこに情熱がプラスされる人。
だからこのコオ先生の表情を見ているだけで涙が出ます。
グリちゃんの病状とたらい回しにされてきたグリちゃんの気持ち。それは飼い主が諦めて心残りをしたくないからゆえであって。
厳しい表情は椅子をくるっと回した瞬間から優しい表情に変わる。
相葉くんのおそろしいくらいナチュラルな演技力。
いやコオ先生…一連の色気がすごすぎます。
無意識なんですかーー
この目に嘘はないからトキワさんも信頼する獣医さんなんですね。
非情になれないのは言葉を話せないシッポにも命と感情はあり愛情を注ぐ飼い主にも寄り添ってあげたい。
たとえ僅かな希でもそこに向き合うのがコオ先生なんです。
いつもの決めセリフを言うもどこか切なげにグリちゃんを見る表情は、自分の腕と信念をもっても飼い主が今後くる悲しみと向き合わなくてはならないことがわかっているからなのか。
はぁあ、辛いなぁ。
ダイキチとオギも見守ってます。
手術は成功したもののその夜グリちゃんは息を引きとってしまいます。
苦悩のコオ先生。
何を思うのだろう。
本当に申し訳ないけれど…綺麗。
苦悩はあっても儚さは感じさせないのがコオ先生。
相葉くんの役になりきる力ってすごいですよね。
飼い主さんの息子は母親の苦悩を知らずに悪評をネットに書き込んだ結果拡散されます。やっちゃいけないことですよね。こういう行動って何を学んで来たのか疑問に思うんですが。
トキワさんと堀川くんは病院やコオ先生の悪評に対する苦悩。
一方でコオ先生は命を救えなかったことに対する苦悩なんですよね。
手術したことを問う田代先生に今後もたとえ1%の確率でも希があれば手術すると答えています。
コオ先生はたらい回しにされて辛い思いを繰り返して苦しむグリちゃんの気持ちと、心残りはしたくないという飼い主さんの気持ちを受け取ったんですね。
その心残りは何か分からずともコオ先生は察したはずです。
最後に飼い主さんが前に飼っていたペットの手術に踏み切れず亡くなってしまいずっと心残りと後悔があったという苦悩を打ち明けます。
飼い主さんはグリちゃんを手術して自分の出来ることは全てやったんだと納得したかったんでしょうね。
次に来る悲しみときちんと向き合えるように。
だからコオ先生は僅かな希にかけてグリちゃんの苦しみと飼い主さんの苦悩を救ったんです。
そして自らを追い込む飼い主に「あなたと家族で幸せだったと思います」と最後まで救ってあげるコオ先生。
なのにあの息子のせいで…。私は許しませんよ!
しかしこれから病院の悪評が鎮まって今まで通りの病院に戻ったらいいですよね。
ところでコオ先生の苦悩は解決したんだろうか。
最後に笑顔があったから大丈夫かな。
すず芽ちゃんに顔を拭かれるコオ先生。
トキワさんに頭ペシされる堀川くん。
ダイキチ何して遊んでたの〜
かわいいかわいいかわいい!