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『僕とシッポと神楽坂』最終話

8が緑!

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とうとう最終話。このドラマ枠は全8話なんですね。

見返して泣き、思い出しても泣けちゃって。

最終的に人間ドラマだったんだとわかってさらに感情移入したのでそんな見かたしかできませんが感想をざっと。

 

 

 

最終回は認知症のタロウくん。飼い主は寝たきりの母親に変わって世話をしている井坂さん。

井坂さんは板挟みで心身ともに疲れて見えました。

タロウくんは主題歌「君のうた」に出演してた柴犬リンくん。ですよね?

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そしてトキワさんの旦那さん加瀬佑さんがアルゼンチンで見つかりコオ先生とトキワさんの関係も大きく動きます。

 

 

 

 

 

認知症で坂の上動物病院に迷い込んできた老犬タロウ。

寝てるダイキチが外に気づいて

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「ダイキチどうしたの」このセリフの言い方好き!

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だからなんでそんなにかわいいのー!
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コオ先生と一緒に外を覗くダイキチ

この2人のバックショットかわいい!
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帰る家が分からず迷子で吠えるタロウをじっと観察するコオ先生と抱っこされるダイキチ
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コオ先生とダイキチってなんか似てません?

タロウが迷い込んできてすぐにダイキチを抱っこするコオ先生が優しくて好き。

この作品の軸でもコオ先生とダイキチだけでいるシーンってあまりなかったように思います。

なのでちょっと日常が見れて嬉しかったです。

ダイキチの前足を握るコオ先生きゅーと。

 

 

病院に泊まって飼い主探しのチラシ作りをしていたコオ先生。

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無精髭も似合うのは綺麗に年を重ねて来た証拠ですよ相葉くん。

堀川くんとお絵描きして2人ともなかなかの画伯で。

兄弟みたいな雰囲気もあって楽しかったです。

 

堀川くんはうざいキャラらしいけどドラマにスパイス的な要素があって坂の上動物病院を信頼していて居心地がいい場所だというのをいつ何処の場面で切り取っても伝えることができる役だなって思っていました。

暴れる元気なブルドッグを保定もしないけど(笑)

健診に来たオーナーさんへの対応とか長けてそうで一躍を担ってますよね。

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堀川くんがコオ先生に作ってきたキャラ弁

豚じゃなくてダイキチとオギらしい(笑)

トマトとブロッコリーの位置が悪いんだな。

いや、おもしろいとこ色々あるけど可愛いシーンだった。コオ先生はみんなから愛されてるのね。

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徳丸先生みたいにコオ先生を助けられるよう頑張りたいと言った堀川くんに一瞬安心した表情があってコオ先生堀川くんを可愛がってるんだなって。

アメリカからの誘いを彼に託してコオ先生は神楽坂に残る決心をしたんですね。

財産になるとはいえ今はそれが自分には必要ないと判断したのかな。育成も大事だもんね。

それとタロウを引き取りにきた井坂さんを家まで送ったのは既に地域に根付いているとも受け取れる描写で、コオ先生が徳丸先生みたく街に愛される獣医師になってるんだなって感じました。

 

 

 

井坂さんは親の介護と認知症のタロウの世話だけでなく無駄吠えによる近所からの苦情と、精神的にも追い詰められていて見てて辛かったです。

無理強いはしないけど頼って下さいというコオ先生に井坂さんはやっと心を開きます。

目を離した隙にタロウが交通事故にあい、認知症のタロウは何も悪くない、ただ一生懸命生きようとしているだけなのにって井坂さんは自身を責め、そしてもっと早く先生を頼っていたら良かったと。

最後の決めセリフ「井坂さんの気持ちは受け取りました。がんばります」

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井坂さんもケアして寄り添うコオ先生

このシーンはコオ先生がひと回りもふた回りも大きくなっているように感じました。
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手術の助手はトキワさんなんですが…

「トキワさん、お願いします」名前つけてお願いするコオ先生

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この日トキワさんはメモを持って自身の選択した道を伝えに来た、というよりも不安で1人の女性としてコオ先生に会いに来ていた方が大きいかもしれません。

トキワさんにそんな人間的な部分があっても良いと思うんです。

7年って月日が経ったのは嘘じゃないから。

病院の目の前で引き返すトキワさんは虚ろな表情で元気もなくて。

そんな時に怪我をしたタロウを抱く井坂さんとすれ違って一緒に病院に向かい動物看護師としてコオ先生と向き合います。

 

 

 

ここにいたるまでの経緯はというと、

トキワさんのコオ先生への気持ちは輪郭も色もはっきりしてたと思うんです。

それはコオ先生も同じだったはず。イカダ祭りでトキワさんをお母さんに紹介する予定だったわけだし、紹介されることをトキワさんも拒んでなかった。

でもそれは出来ずに終わるんですが。

 

見て!玄関を掃くだけなのにスタイリッシュなコオ先生

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消息不明だった加瀬さんが見つかり本人で間違いないとわかった明くる日の朝、トキワさんはコオ先生の前に来ていました。

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トキワさんは複雑だったんだよね、お互いの気持ちをわかっていたから。

本当ならこんな奇跡ないでしょ?大地くんみたいに小躍りしても良いくらいの出来事なのに。

それにしても広末さん綺麗だな、眩しいです。

「電話でも良かったんですよ」「見つかって良かったですね、7年も待ってたんですから」ってコオ先生に言われたら、我に返るよね。自分が加瀬さんの妻だって。
ごく当たり前で常識な言葉だけにコオ先生が一歩も二歩も引いた瞬間に見えました。

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この明るい陽射しが切ない。

広末さんが相葉マナブで「見つかってしまって」ってつい言ってしまったのが全てなんでしょうね。

加瀬さんが見つかったから2人とも蓋をする。この場面でそんな感じを受けたかな。

 

 

帰国した加瀬さんは事故による脳へのダメージで今までの事も家族の事も記憶になくて言葉も不自由そうで表情も仕草も別人と化し。

トキワさんの選択はこのままここに残るか転移先の大分の脳神経外科病院に一緒に行くかのふたつ。

義父から私達が大分に行くからトキワさんと大地はこのままここに残って仕事を続けたらいいと。自分の人生を歩んでほしいと言われます。

すず芽ちゃんからもコオ先生と離れていいのか、他人になんて言われようが自分の生きたいように生きたらいいと言われて。

 

 

知っている加瀬さんじゃないけど紛れもなく加瀬さん本人で、トキワさんは妻として大地くんの母として旦那さんに付いていく決心をします。

何が正しいかなんてわからないけど私はそうするのが一番後悔はないかなって思いますよ。

 

 

そしてトキワさんは坂の上動物病院の動物看護師としてマニュアルをメモに書き出して。

まぁメモを書いてたら色んな思いがあったと思うんですけどね。

それをコオ先生のところに持って行こうと。

でも数ヶ月、たったひとつの季節を過ごした敷地に簡単に入れないのは別の個の決心がついていないからかなって感じました。

 

 

 

 

手術中に「タロウ負けるな。家族が待ってるぞ。家族のところへ帰るんだ、がんばれタロウ」がトキワさんに響きます。

私も、ああそうきたか!コオ先生…って半分泣いてました。

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術後、井坂さんに「タロウくんの記憶が消えたとしても家族と一緒に過ごした記憶は消えない。一緒に過ごした日々は永遠です。思い出が消えてなくなってもまた新しい思い出を作ればいい。今日という日を積み重ねて」と話すコオ先生。

「そしていつかタロウくんが天国にいってしまってもその思い出は井坂さんの宝物になる」

コオ先生は本当に優しくて、常に寄り添って、かける言葉ひとつひとつがパワーになる。

「僕はずっとここにいます。いつでも来てください」

コオ先生らしいコオ先生ならではのケアが心に響いて私も号泣でした。

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トキワさんを励まし背中を押してあげてるようなセリフの数々。

でもコオ先生は加瀬さんの現状を知っていたのかなぁ。

知らなくてもそうすることを望むよねコオ先生は。

きっと田代先生が言ってた出会った順番も尊重してる部分もあるだろうし。

3話でのコオ先生の評判は『腕がよくて優しくて真面目でイケメン』それがコオ先生だったし。

4話でお母さんが言ってた『達也はいい加減な子じゃないから』それが高円寺達也くんなわけで。

 

 

 

術後、もう夜が明けた早朝でしたね。

トキワさんは大分に行くことをコオ先生に伝えます。

 

「ここからは少し遠いですね。さみしくなります」

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これはコオ先生が別れを受け止めてるって言葉なのかな。

 

「楽しかったです。ここで働いてた時間は夢みたいで、きっとずっと私の宝物です」
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トキワさんのコオ先生に対しての気持ちを出せる精一杯の言葉で伝えたのかな。

 

泣くトキワさんに

「トキワさん、笑って」
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「トキワさんは笑顔の方がいいです」
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気持ちを込めたコオ先生の最高の言葉ですね。

はぁー、切ない!!

しかし相葉くんが最高に良いからさらに苦しいっていう。この時の初見の記憶がないもん。

 

「送ります」ってコオ先生…躊躇わずに男前だわ。

それと鍵をかけた言葉かなぁ。

きちんと別れる必要があったということはそれだけの感情がお互いあったんですね。

 

 

天を仰いで歩くコオ先生と下を向いて歩くトキワさん。

いつもの神楽坂を歩いてるだけなのにこんなに切なさが伝わってくるなんて。

私はこのシーンがいちばん切なかったし悲しかった。

あんなにこの街並みを一緒に歩いてたのに。

2人が歩く距離感は変わらないのに別離を決めたらこんなに切なくなるなんて。

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ここで、と言うトキワさん。

コオ先生はトキワさんに別れる場所を委ねてたよね。

別れ際の握手はコオ先生から。

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トキワさんの手をギュッと握ったコオ先生が男らしい。

トキワさんも強く握り返してて号泣なんです。

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角を曲がって見えなくなるまでトキワさんの後ろ姿を見てたコオ先生。

きっとトキワさんは角を曲がったところで泣いてたんじゃないかなあ。

 

 

病院に戻ってきたコオ先生が見つけたのは机の上に置いてあった例のメモ。

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涙が溢れて机に伏せるコオ先生

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最後少しだけ笑っててよかった。

心を鷲掴みされた相葉くんの演技に涙が止まらなかったし翌日も翌々日もコオ先生に引っ張られてしまって。

 

私はこの終わり方で良かったと思います。

純愛だったりそれが短い恋だったとしてもかえって忘れないっていうか。

綺麗な記憶として残るから月日とともに美化されても良い思い出になると思います。

 

 

 

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コオ先生また会いたいです!
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ダイキチかわいいなあ

また2人でいるところが見たいです

素敵な作品をありがとう!